2021-09-07
あらすじ
主人公のフィンは酒に溺れ、事故を起こし、車椅子生活となった。 酒で妻と友人も失い、フィンランドの南東の南端の島に移住することにした。 心機一転、新たな土地に移り住んだフィンだが、車椅子で崖に宙吊りになった状態から物語は始まる。 見知らぬ土地でなぜフィンはそんな状況に陥ったのか、無事に生還できるのか、 そうなった原因を取り除くことはできるのか
ストーリー構成
崖に宙吊りになった状態から物語が始まり、インパクトのある始まりとなっている。 その後は、過去から遡り宙吊りになった状態へと時間が進む。 そのまま後半の解決編へと進む。
引きの強い始まりから、なぜそうなったのかを明らかにしていく ストーリー展開で読み進めやすかった。
感想
絶体絶命の主人公から始まるストーリーは読んでて楽しかった。 それこそページを読み進める手が止まらない感じ。
新たな土地で胡散臭い隣人との揉め事から物語が展開していくことになるのは、 ぞわぞわした感覚になる。
酒に溺れたフィンが徐々に回復していく様子も見どころ。
殺人事件が起きて、それを探偵が解決するといった典型的なミステリーではないが、 しっかり謎が提示され、その謎が次第に謎が熔けていく感じはミステリーだった。
見知らぬ土地で隣人に良くない噂があるが、とあるきっかけからその隣人と繋がりを持ってしまい というのが割とリアルでもありそうで物語が進む中ずっと怖い。