2021-10-13

あらすじ

日本の北の最果てに傾いた塔と西洋館があった。 この屋敷は斜め屋敷と呼ばれ、ハマー・ディーゼル株式会社の会長である浜本幸三郎氏が建てた屋敷だった。 1983年のクリスマスに浜本幸三郎氏とその知人らで集まりパーティ催していた。 その次の日の朝、密室の部屋で死体が発見される。 その部屋は外通らなければいけない場所で、昨夜から降り続いた雪には足跡は残されていなかった。 屋敷に警察がやってきて調査するが、密室の謎は解けない。 警察が調査している中、またもや密室殺人が起きる。 さらに、別の参加者が襲われる事件も起きてしまう。 警察からの要請を受け、御手洗潔がやってくるが…

感想

斜め屋敷を使った壮大なトリックや密室の作り方が面白かった。 一方で、やや強引さを感じなくもなかった。 犯人の動機は最後に駆け足で明かされたため、取って付けられた感が少しあった。

各登場人物の背景に関してもあまり掘り下げられてないように感じ、没入感はあまりなかった気がする。 御手洗潔の飄々とした感じは、相変わらず格好良かった。 しかし、登場するのが終盤というのと、謎の解決方法に少し取って付けられた感があり少し残念だった。

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