2023-06-30

あらすじ

宇江祇(うえがみ)家は貿易商として栄えたが、和意(かずい)の代になり衰えた。 子宝に恵まれず、子供は娘の華煉(かれん)のみ。息子の不甲斐に前当主である、和一郎は若い妻を娶った。和一郎の死後、遺書には遺産は七回忌で相続人を決めるとあった。

主人公である華煉(かれん)が記憶を失った状態で宇江祇(うえがみ)家で目覚めるところから物語は始まる。華煉は遺産の相続人の候補として選ばれているが…

謎解き

基本的に主人公である華煉視点で物語は進み、華煉は記憶喪失で華煉が見るものが読者が知り得ることとなる。この作品のシリーズに登場するメイドである静(しずか)の鋭い指摘により、事件のヒントや様相が徐々に提示される。これが程よい謎解き要素になり楽しめた。 物語の前半に細かく伏線がはられている。

プロット

時系列通り進む。事件が起こり調査、事件が起こり調査といったシンプルな展開。

感想

静さんの魅力でおもしろさが加速する。読みやすく最後まで一気に読めた。 オチに関しては、事件の最後のピースが大きすぎて、最後の最後になって大きいピースがはめられる形でいまいちだった。 最後のピースは

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